概 要 |
揺動圧入式立坑構築機PC1500〜PC3000を使用し、専用の鋼製ケーシング(円筒)を地中に揺動しながら圧入し、その土留(仮設構造物)された鋼製ケーシング内を掘削し、規定の深さまで下げた後、底盤コンクリートを打設し、水替え後立坑として構築するもので、無振動・低騒音で地球にやさしい工法です。 |
先端ケーシング建込 |
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特 徴 |
安全性に優れています!
立坑内での人為作業が少ないため、安全管理が容易です。(接続ボルト着脱等)
鋼製ケーシング使用のため掘削による地山の崩落の恐れがありません。
施工性に優れています!
人為作業は鋼製ケーシングの溶接及び連結のみで殆ど機械作業で済むため、施工性に優れています。
自立性に乏しい地盤であっても薬液注入等の、補助工法は不要(坑口は必要)です。
工期短縮、工数の減少により低コストで仕上がります。
無振動・低騒音です!
ケーシングの圧入・引抜を油圧シリンダーにて操作しますので無振動・低騒音です。
操作性が抜群です!
誰でも簡単に運転できます。
高精度に仕上がります!
精度保持装置により簡単に芯が出せます。
本工法はこんな用途にも使用できます!
推進途中の障害物の除去に。
既設マンホールの改築等に。
マンホール設置に。
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作業フロー |
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施工手順 |
※下記寸法等は水中掘削PC1520の場合です。
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1. |
ケーシングの刃先を先行させつつ圧入掘削を行います。 |
2. |
ケーシング内に注水することにより、周囲の地山をゆるめることなく水中掘削を行います。 |
3. |
トレミー管を使って水中でコンクリートを打設します。 |
4. |
コンクリートを打設後、ケーシングを一部引抜き、コンクリート硬化後に水替えをします。 |
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使用機器説明 |
1<PC立坑構築機>
| PC1500 | 施工呼び径 | φ1000〜φ1500 |
PC1520 | 施工呼び径 | φ1500〜φ2000 |
PC2500 | 施工呼び径 | φ2000〜φ2500 |
PC3000 | 施工呼び径 | φ2500〜φ3000 |
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2<施工機械器具構成>
PC立坑構築機 PC1500からPC3000 |
: |
ケーシング圧入用 |
(PC1500圧入機は、道路幅員が狭いためPC1520が設置困難で、かつ掘削深が7m以下の場合に使用します。) |
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掘削機 油圧クラムシェル・テレスコピック式 |
: |
掘削積込み用 |
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電気溶接機(ディーゼルエンジン付) |
: |
鋼製ケーシングの溶接 |
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トラッククレーン |
: |
立坑構築機設置及びケーシングの建込み用 |
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ダンプトラック 10t積・4t積または2t積 |
: |
発生土の運搬 |
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仮設ケーシング |
: |
圧入時のケーシングのつかみしろとして使用 |
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3<適用条件>
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1適用土質
砂質土・粘性土・礫質土(礫径 200mm以下)
工事箇所の土質は土質調査、周辺工事などの土質、地形等により判定します。
掘削断面内に異なる2種類以上の土質がある場合、土質別に適用します。
土質地盤などにより、鋼製ケーシングが浮上またはケーシング耐荷力に対する検討を要する場合は協会にご相談ください。
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2鋼製ケーシング種類
(1)先端ケーシング
(2)中間ケーシング
(3)最終ケーシング
(4)仮設ケーシング
ケーシング(SS400一般構造用圧延鋼材)の寸法は下記を標準とします。
(単位:mm)
呼び径 |
外 径 |
内 径 |
肉厚t |
質量(kg/m) |
1500 |
1590 |
1566 |
12 |
467 |
1800 |
1890 |
1866 |
12 |
556 |
2000 |
2090 |
2066 |
12 |
615 |
2500 |
2590 |
2552 |
19 |
1205 |
3000 |
3090 |
3046 |
22 |
1664 |
注記 |
1) |
立坑1基毎に、肉厚は同一のものとします。 |
3) |
礫質土及び粗石層等現場状況によってはこの限りではありません。 |
3) |
刃先の形状及び肉厚については施工条件(掘削深、土質など)より別途考慮します。 |
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先端ケーシング 円形覆工板 分割型 円形覆工板 一体型
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